2011年 09月 14日
不退寺と石棺(奈良歴史街道・佐保路を行く) |
ご本尊である一木造りの聖観音菩薩立像(重文)は初めて見たのですが、穏やかな表情をしておられ、耳元のリボン?と胡粉が残った白味がかったお姿が印象的でした。
面白かったのは寺内に保存されている石棺で,その縁があちこち丸くえぐられたようになっていることでした。
なんでも、この石棺は江戸時代に不退寺のすぐ西にあった古墳から掘り出されたものらしいのですが、当時はその価値が解らなかったこともあって、近隣の農家の人々が畑仕事で使う鎌等を研ぐ砥石代わりに使っていたのでこうなってしまったとか。
今では考えられないほどの何とものんびりした話です。
by rondoharmonia
| 2011-09-14 13:58
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