2017年 09月 13日
近藤文良「木と漆」作品展 |
近藤氏は私が滋賀大学教育学部に勤務していたころの同僚で認知心理学の専門家であるとともにコンピュータのエキスパートでしたが、定年退職後はかねてより木の器作りの世界に魅せられて木工旋盤(ろくろ)による作品創りを続けていたのをさらに発展させて、漆塗りの世界にも足を踏み入れ、様々な試行錯誤を積み重ねながら独自の木工作品の創作活動に取り組んでいた結果を、今回、「木と漆」作品展という形で発表されたものです。
今回のテーマは木工旋盤と漆の変わり塗りのコラボだそうですが、これまで氏がJR大阪三越伊勢丹等での作品展示で数多く取り組んで来た黒柿や屋久杉による一連の作品の流れを受け継いだ作品にはさすがに手慣れたろくろ技術に裏付けられた緻密で落ち着いた風格のようなものが感じられました。
by rondoharmonia
| 2017-09-13 16:49
| 哲の雑記帖(トピックス)